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おおきなおおきなおいも 赤羽末吉作・絵 福音館書店 鶴巻幼稚園・市村久子の教育実践による 1972年 |
| この本の人気はすごい。 多くの読み聞かせに使われていて、評価が高い。 子どもに読み聞かせたいからこの本を買うというご本人が、ちいさい頃からこの本が大好きでよく読んでもらっていたというレビューも散見される。
私はこの本には大人になってから出会った。文庫をしてらっしゃる方から教えてもらい、娘が生まれて間もなく本屋で買った。 最初は 簡略化され記号化されたかのような線描で描かれている 『人』 に面食らう。 赤羽末吉さんといえば、それまで 『ももたろう 』 や 『スーホの白い馬―モンゴル民話 』 の 日本画的で見た瞬間受ける印象は柔らかな、 構成がしっかりとしている絵が印象的だったので、とても単純な(マンガのような) 線描きの登場人物には意表ををつかれた。 これから一体 どう展開するんだろう? と 予想できないドキドキを感じながらページをめくった。
あおぞらようちえんの 「あしたは 芋ほり遠足」 から始まるストーリー。 実際に芋ほり遠足に行った話ではなくて、 園児たちが おおきなおおきなおいもを 想像し、空想のお話の中で大きく育て上げて 一日を過ごす という話。
とても簡潔な言葉選び。 声に出してむすめに読みきかせながら 私も十分絵を追いかけられる。 あまり 読む という事に意識をまわさなくてすむ、という点は私にとってポイントは高かった。 さらに簡潔な言葉なので 自分にとって自然な口調 (私にとっては関西弁)で読める、という魅力も とても大きかった。
最初に意外な印象を受けた簡略化された 『人』 は、ページをめくるたびに どんどん、生き生きと動き回り始めた。 (さすが、赤羽さん!と思った!!) 黒い線だけで描かれたこども達とは対照的に おおきなおおきなおいもの方は、輪郭がない。 これこそサツマイモ色!と言い切れるくらいにサツマイモらしい色で満たされ、話が進むと共においもはこども達にどんどん『育て』られ、 巨大になっていく。 ストーリー というよりも、 ある意味とりとめのない、空想あそびを中心に話が展開するさまは、幼稚園での1日の活動を記録に留めたようでもあり、 この本の最適齢であろう4歳前後は 自分の日常生活と とても身近に感じるだろう。 本を読んでもらいながら、この本の中に入り込んで 自分も一緒においもの世界に参加しているような気分になれるだろうなぁ。 のどかで平和な雰囲気。伸びやかな発想が障害されることのない世界。現実にこの年頃の子どもたちがいる世界、保障されるべき世界だなぁと思った。
この本で育った娘は、 未だにこの本が好きです。 私も、焼き芋が恋しくなる時期、 サツマイモを水で洗うたびに このおおきなおおきなおいもと 本当に同じ色だなぁ!と 改めて感心し、この本をパラパラながめたくなります。
惜しいのは、 これだけのおおきなおいもを描いているにもかかわらず、普通の絵本よりも更に小さな版での出版。これは残念。この本こそ、大型の絵本で出してほしい。 (せめて 『もこ もこもこ 』 位の大きさ) できれば、紙芝居くらいの大きさで。 (個人の方が読み聞かせ用に 紙芝居のようなものを作った、という記事は見かけたのですが、販売されているものがあるのかどうか、確認ができていません。 でも、今でも恐らく幼稚園などで行われていると思われる 芋ほり や 焼き芋の行事の時にこの 『おおきなおおきなおいも』 の紙芝居を見ることができたら、 本当に 楽しいだろうなぁ、と思うのです) 子どもの好きな 繰り返し。 紙芝居のような ページの展開。 ドキドキしながら次のページをめくる楽しさのある本。
この本の中には、小さな子どもの ことばや夢が輝く瞬間が 本当にうまく封じ込められているように思います。 だから、今でもこの本を手にすると 何となく やわらかな気持ちになるのでしょうね |
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| ☆むすめ ★5歳ごろ | ★★★★★★ ! | | 自分が 子どもにもどった気分で 読めるなら とても楽しい。 | | うちにある本には あちこち 食べこぼしが くっついています。 | | 焼き芋を食べてると この本を読みたくなる? (^。^) | 一度は 手にとってみてください | 2006.11.15初稿 | | 2006.11.27一部書き直し | こに文字 | こ こに文
 おおきなおおきな おいも
この版は普通の絵本よりも小さなサイズです。(22×16cm)しかも、88ページもあります。
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 スーホの白い馬−モンゴル民話。
この話は小学校の時に教科書で習った。絵本でそれ以前に出会っていたのか、記憶は定かではないけれど、スーホーの白い馬、といえばこの赤羽さんの本、というくらい定番化しているのでは?と思う。 スーホーと白い馬の交わりが静かな画面に淡々と展開されていく。悲しくせつない場面もあるが 小さな子どもでもきっとしっかり受けとめれるのではないだろうか。 赤羽さんの落ち着いた筆致が心を落ち着け真実を受けとめる心の準備を作り出してくれるように思う。 私は多分小学校2年くらいで出会いました。
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